応用統計学会と日本リモートセンシング学会との共同セッション報告

慶應義塾大学 理工学部 清水邦夫

 

 標記セッションが㈳日本リモートセンシング学会第41回(平成18年度秋季)学術講演会(20061130日および121日沖縄青年会館)において行われた。本企画は、両学会の共同セッションの可能性として西井龍映本学会編集理事(九州大学)と清水がリモートセンシング学会の大内和夫副会長(防衛大学校)とかねてから検討していたものを、富澤貞男本学会企画理事がリモートセンシング学会側と交渉に当たり実現の運びとなったものである。

 講演会は植生、アルゴリズム、災害、農業・森林、応用(陸域)、合成開口レーダー、大気、土地被覆、観測・システム、水域、データアーカイブのテーマごとにAB2つの会場に分かれて並行的に行われた。講演数が多かったために115分(討論込み)の口頭による報告が1130日にはA16件・B15件、121日にはA16件・B16件の計63件なされた。その他にポスターセッションとして81件(1日目39件、2日目42件)の展示があった。

共同セッションはA会場113014:40-16:10に行われた。応用統計学会からは、清水と西井龍映、柏木宣久(統計数理研究所)の各氏の計3名が出席・講演を行った。リモートセンシング学会側からも3件の報告がなされた。順番は、リモートセンシング学会・応用統計学会の順に3回繰り返された。講演者名と標題のみ掲げるとつぎのようである。概要を含む詳細はリモートセンシング学会のHPで見ることができるので、ここでは省略する。

(A11) 渡辺学(宇宙航空研究開発機構):高分解能ポラメトリックSAR画像のK-分布ゆらぎの統計解析と森林バイオマス計測への応用

(A12) 清水邦夫(慶應義塾大学):風向・風速・波高データの統計解析

(A13) 飯倉善和(弘前大学):遠隔計測における不確かさと衛星画像を用いた土地被覆分類

(A14) 西井龍映(九州大学):統計的学習理論にもとづく教師有り画像分類

(A15) 高木直樹(信州大学):建築分野におけるリモートセンシング技術の応用と統計処理

(A16) 柏木宣久(統計数理研究所):東京湾データの解析と識別問題のベイズ解法

 

 リモートセンシング技術は地球規模の時空間データの取得を可能にするので、そのようなデータの統計的モデル化および解析は応用統計学会としても見逃すことができない重要なテーマであると考えられる。来年度にも両学会の共同セッションが持たれるとすれば、今度は応用統計学会側がリモートセンシング学会の数名を招待する形で行われるのがよいであろうと思われる。