About学会について

名誉会員

川﨑 茂氏

川﨑茂⽒は2012-2013年度に応⽤統計学会会⻑を務められ,復興⽀援のため2013年度年会を福島市で開催するなどの学会運営のリーダーシップをとられた.会⻑退任後も2014-2017年度に無任所理事を務められ,本学会活動の発展に尽⼒された.川﨑⽒は,1975年に当時の総理府統計局に採⽤され,⻑く統計局に勤務され,総務省統計局⻑を務められた官庁統計分野の第⼀⼈者である.若い頃の応⽤統計研究としては,国勢調査結果に同居児法を適⽤した属性別出産⼒の推計結果,公的統計集計におけるホットデック法の決め付け誤差の評価⽅法に関する考察などがある.また,管理職になられてからは,海外で使⽤されている⼩地域推計法(状態空間,時系分析などの⼿法を使⽤)などを紹介し,統計局での集計への応⽤を⽰唆し,若⼿職員がそれを実現するなど,官庁統計分野における統計技術の応⽤に貢献した.⽇本⼤学経済学部教授に移られてからは,統計⼿法の教育に尽⼒された.
川﨑⽒は,国際統計協会理事,国際公的統計学会会⻑,⽇本統計学会会⻑,総務省統計委員会委員,国連統計委員会議⻑なども務められ,公的統計における統計技術の普及などにも尽⼒されてこられ,これらの業績から2022年度には⼤内賞を受賞されている.
このように川﨑⽒が官庁統計部⾨での統計学応⽤において果たしたリーダーシップは,卓越したものであり,応⽤統計学会に対する貢献も顕著である.

これらの業績は特筆すべきものであり,応用統計学会名誉会員としてふさわしいと判断できる.